『カルロス』映画がつたえたいこと

「21世紀の『カルロス』が後を絶たない」

カルロスが暗躍した1970年代から40年近くたった現代でも、世界中でテロの脅威はなくなりません。いや、それどころか、カルロスの時代よりますますテロリストは増え、テロリズムは毎日のように世界のあちこちで吹き荒れています。ここでは、カルロスが投げかけたテロリストというものの存在意義や、テロの本質と現実について考察していきたいと思います。

(1)カルロスの示唆するもの

2014年の現代においても、世界中にテロの嵐と脅威は毎日のように吹き荒れています。
テロのニュースを聞かない日のほうが少ないぐらいの有様です。
最近では、シリアのイスラム国など、アルカイダよりさらに凶暴で凶悪なテロ組織が中東でアフリカで世界のいたるところで暴れまわったり潜伏していたりして、まさに世界中がテロの恐怖に怯えて暮らしてるのが現代ではないでしょうか?

さて、映画『カルロス』がその劇中で我々に教えてくれることがあります。

なぜ、かようなほどにテロは存在し続けるのか?なくならないのか?
政治、宗教、イデオロギー、様々な理由は混在しますが、カルロスの示唆するとことは

「テロは金になる。だからなくならない」

という事実です。

テロ組織は、表向きは革命だ、独立だ、民衆の復権だ、と美辞麗句に満ちた金看板を掲げていますが、水面下では、金で依頼を受けテロを起こしていたり、武器の密売で儲けていたりします。
そして、国際社会の裏社会はそういうダーティーな仕事をやってくれる存在を常に必要としています。
このような絶望的な世界の構造があるうちはテロリストもずっと存在し続けるのです。

(2)現代のカルロス

カルロスはベネズエラの非常に裕福な資産家家庭に生まれ育ち、ブルジョア弁護士で共産主義者の父親の援助と感化もあり、まるでどっかの金持の御曹司がベンチャー起業でも始めるかの如く、テロリストを始めます。実に安易に…。
かのビン・ラディンも資産家の出で裕福でした。

このような、テロをまるでゲームのように始めるカルロスのような分子は現在はもっと増えているように思います。

我々は、現代のカルロスたちには注意深く警戒する必要が常にあるでしょう。