「カルロス」の音楽

「映画『カルロス』で劇中使用されている音楽はどんなの?」

『カルロス』では実に様々な音楽が、劇中の場面場面で効果的に使われています。もちろん、緊迫したシーンや集中を要するような場面では控えられていますが、
多くのシーンのポイントでは色んなジャンルの音楽が非常に効果的に印象深く使われている作品です。

(1)実に多彩な音楽

この映画では、テロのシーンをはじめ色んなシーンで、非常に様々なジャンルの楽曲が使われています。
ジャンルも、この映画の最初の舞台である1970年代のパンクロックにはじまり、ブリティッシュ/ユーロ系のニューウェイヴ、
オルタナティブやグランジロック、そしてポストパンク系に至るまでの多彩なロックミュージックが場面に合わせて唐突に流れます。
それがまたシーンに絶妙にマッチしているのです。
もちろん、ロックだけではなく、民族音楽(中東や北アフリカの場面も多い)も効果的に使用されています。

(2)場面や時代背景にアジャストした音楽

たとえば第二部のOPEC本部襲撃事件の前後の時代を描いたシチュエーションで、その当時流行していただろうと思われる、”Sonic Reducer”by DEAD BOYS
というパンクロックが唐突にカーラジオから流れるシーンを入れるなど、その時代背景のリアル感が鮮明に音楽とともに入ってきます。
その他にも、重苦しいテロ決行の空気感も音楽によって和らげ、観ている者に息苦しさ与えない効果を出しています。

あとは、監督の好みなのでしょうか?
NEW ORDERやFripp & Enoといったかなり音楽通好みの選曲で散りばめられていること。
音楽好きな鑑賞者なら「う~ん、この製作者(監督?)、センスいいなぁ」と唸ることでしょう(笑)。

最後に付け加えると、WIREというポストパンク系のバンドの楽曲が4曲も使用されている点は特筆事項でしょう。
これも監督の好みですかね?